2010年06月08日

ファッション業界、環境配慮の事業本格化(産経新聞)

 ■下げ札を購入→収益がCO2削減 衣料品は代替燃料や資材へ再生

 流行によって商品の形や柄が変わり、シーズンごとに大半の商品が廃棄処分されるファッション業界で、環境に配慮した事業が本格化している。しかし、オーガニックコットンなど環境負荷が少ない服があるものの、価格やデザインで限界があり、定着しにくいのが現状だ。6月の環境月間など一過性ではない各社の取り組みがどこまで浸透するか注目される。(小川真由美)

  [フォト]下取りセールで回収された古靴の行方

 ◆好きな服で貢献

 経済産業省によると、昨年の衣料品排出量は約94万1600トンで、素材を完全に分解して再生するリサイクル率は11・3%。平成16年度より5・3ポイント増加したが、大半の衣料品が焼却・埋め立て処分されている。

 4月、年間2万トンの二酸化炭素(CO2)削減を目指す「ファッション アース プロジェクト」が始まった。イトキンやワールドなどアパレル企業が参加。各社は衣料品1枚10円の下げ札を同プロジェクトの事務局から購入し、収益は世界各国のCO2削減事業の支援に充てられる。下げ札の付いた服が1枚売れるとCO2を1キロ削減できる計算で、今年度末までに2千万枚が対象になる予定。千葉市の主婦(47)は「好きな服で環境に貢献できる点がよい」と評価する。

 全20ブランド(計約350万枚)で参加するイトキンの担当者は「家電などと同様、ファッションも環境への取り組みは不可欠。社会貢献として継続していきたい」と強調する。

 今月1日からは、イオンリテール(環境をテーマにした専門店「セルフサービス」のみ)、良品計画、丸井、らでぃっしゅぼーや、エドウィンの5社が参加した「FUKU−FUKUプロジェクト」が本格始動した。自社製品など回収した衣料品を愛媛県今治市内の工場に運び、綿製品はバイオエタノールに再生して代替燃料として、ウールやポリエステル、ボタンなどの付属品は熱分解してコークスなど産業用資材としてそれぞれ利用する。

 バイオエタノールはトウモロコシなど食料から再生されることで知られるが、原材料が綿なのは世界的に珍しい。合繊も含めて素材を選ばず、生地と部品を分別する手間が不要な点も画期的という。

 今年度の回収目標は計50トン。エドウィンの小林道和専務は「服を途上国に送ってもどう使われているか疑問だった。売った物の行く末を確認できる点がすばらしい」。良品計画の金井政明社長も「生活の中に眠っている資源を活用するのは次世代の企業の使命」と胸を張る。

 ◆新規顧客獲得も

 一方、新規顧客獲得を目的に取り組むのが、リーバイス ジャパンの「リーバイス フォーエバーブルー」だ。今月25日まで、他社製品も含めたすべてのジーンズの回収を受け付けており、1枚ごとに最大で1万2千円分の割引クーポン券を発行。回収したジーンズはフリーマーケットで1枚501円で販売し、収益は環境団体やエイズ予防財団などへ全額寄付する。

 先月末時点で670枚を回収。来店客数、客単価ともに昨年同期を上回り、秋以降も事業を継続する方針だ。マーケティング統括部の山本学マネジャーは「長く続けるために経営を圧迫しない方法が大事。顧客も企業も得して環境にやさしいのが一番」と話す。

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posted by セキド ユリコ at 15:45| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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